腹が立つほど気になる人と気にならない人の差

こころの相談室 道

こんにちは♪本当の自分に戻る! こころの相談室「道」前川うづきです。

さて「投影」のお話をします。

Aさんは40代前半。先日から、所属している派遣会社の紹介で、ある会社の事務仕事をしています。そこには、若い事務員さんがふたりいました。

そのうちBさんは、お洒落で社交的で褒め上手。特に男性社員さんのことをしょっちゅう「さっすが〜」「素晴らしい〜」と持ち上げています。

一方Cさんは、地味で静かなタイプ。男性社員を持ち上げることは全くありません。Aさんは、自分とどこか似ているCさんに好意を持ちました。

ある日、いつものようにBさんが男性社員を褒めている姿を見て、Aさんは腹が立ちました。「男に媚びばっかり売って! そんな暇があるならさっさと仕事を片付けたらいいのに」と。

そして、お昼休憩時。Aさんは、BさんのいないところでついついCさんに、「Bさんって男性社員に媚びててヤダね。Cさんはよく我慢してるね」と、悪口を言ってしまいました。

自分の言うことに同意してくれるものとばかり思っていたAさんでしたが、Cさんの返事は同意とはほど遠いものでした。「ああ、Bさんね。媚びてるのかどうか分からないけど、わたしって地味だから、彼女がムードメーカーで助かってる」と言うのです。

Aさんはびっくりして、その後の会話が続きませんでした。

さあ、いかがでしょうか? 人間て興味深いですよね。AさんはBさんのことが腹が立つほど気になるのですが、Cさんはぜんぜん気にしてないどころか、感謝さえしているのです。この差はなんなのでしょうか?

この場合、Aさんの潜在意識は、「本当はわたしもBさんのように男性と仲良くおしゃべりしたり、頼ったりしたい」と思っているのです。しかしそれを自分では認められません。禁止しているんです。「男に頼っちゃいけない。男に媚びなんか売ったら痛い目に遭う。だからそんなことはしちゃいけない」と思っているのです。

この顕在意識と潜在意識のズレが深い悩みを生んだり、人間関係のトラブルを引き起こすのです。

どうぞ、このことをご自分を振り返る材料にして下さいネ。