アダルトチルドレンは、「インナーチャイルドを抱えた人」という言い方もできます。ではインナーチャイルドとは何でしょうか。それは、潜在意識(無意識)の中でくすぶり続けているネガティブな感情のことです。

例えば、虐待や暴言や行き過ぎた教育(厳しい教育や監視に近い過保護)を受けた子どもは、あまりにもつら過ぎて、その事実をまっすぐには受け止められません。

そこでどうするかというと、その時に抱いた感情(悲しさ、寂しさ、怒り、孤独感、罪悪感etc)を潜在意識(無意識)に閉じ込めます。そうすれば、愛する肉親や兄弟や仲間たちを恨まなくて済むからです。

しかし、幼い時はそれでやり過ごせても、その影響は大人になってから現れます。

例えば、人付き合いが極端に苦手だったり、自己肯定感が低い、婚活がうまくいかない、会食恐怖、感情のコントロールが苦手、引きこもり、パニック、うつ、強迫症etcetc、ありとあらゆる深い悩みが発生します。

しかし一方でこれは、チャンスでもあります。なぜなら潜在意識は、その人が乗り越えられる時期に達すると、悩みとして表面化させるからです。

これらのことを解決するには、本当の自分はどういう人間であるのか、幾重にも重ねた仮面を剥がすようにカウンセラーとお話し合いを重ねること、そして、潜在意識で今なお苦しんでいるインナーチャイルドを解放してあげることです。

人は、くすぶっていた感情を動かすと、必ず物事が前に進み始めます。

人の一生は100年足らず。どうぞインナーチャイルドを解放して、あなたらしい人生を歩んで下さい。