心配でたまらない人がいるあなたへ

こんにちは♪傾聴カウンセリング&ヒプノセラピー「道」前川うづきです。

以前「某相談所」において、カップルの相談を受けたことがありました。こころに傷を負った彼氏と、そんな彼を優しくフォローする彼女という、なんとも麗しい関係のおふたりです。

ご相談は、ふたりが結婚するタイミングはいつがいいか、というものでした。一瞬「いや、そんなんふたりで決めたら?」と思ったのですが、お話をじーっと聞いていると、確かに複雑な事情が絡み合って、行動する時期が掴みきれないような感じでした。

わたしはそんな事情を一つ一つ紐解いていって、2、3提案しました。おふたりとも納得されたようでした。

ここからが問題なのです。

相談が終わると、彼女はわたしに聞いてきました。「この人を支えるために、わたしにはあと何が出来ますか?」これを聞いた瞬間、わたしは彼女の目の下のクマの本当の意味が分かったような気がしました。

「このままでは共倒れになる……!」そう思ったわたしは、きっぱりと「これ以上出来ることはありません。もう何もしないで下さい」と言いました。

彼女は意外そうな顔でわたしを見つめました。想像していたこととは真逆な答えが返ってきたからでしょう。

こころに傷を負った彼を支える彼女。一見、優しさに満ちた素敵なカップルに見えますよね。けれど、どんなに親しくても、ある程度のところで相手とこころの線を引かなければならないのです。

彼の問題は、あくまでも彼だけの問題であり、彼が自分で乗り越えなければいけないものなのです。

そしてその時の彼女の学びは、どんなに彼のことが心配でも、こころの線を引くこと。わたしは彼女に言いました、「彼を心配するのではなくて、信じてあげて下さい」と。「そうすれば、彼は然るべき時を適格に掴んで立ち直りますよ」と。

あれから彼と彼女がどうなったか分かりませんが、きっとご結婚されて、しあわせな家庭を築いていると思います。

そう、心配というものは、「わたしはこの人のことを駄目だと思ってます」と宣言しているのと同じなのですね。一方、信じると、自然にこころの距離が保てますし、相手も然るべき時を的確に掴んで立ち直っていくものなのです。不思議なもので、心配しちゃうとそれを阻んでしまうのですよね。

心配するより、信じましょう。

そしてこれは、悩めるあなたもあなた自身に言ってあげたい言葉です。