わたしの「投影」事例。

こんにちは♪福島県郡山市&会津若松市、こころのカウンセリングルーム「あなたの道」前川だす。

さて昨日は「投影」のお話をしました。で、ここでわたし自身の投影の話をしてみますね。

もうずっと前、以前の職場でのこと。私には大嫌いなオバチャンがいました。(わたしもいい歳だけどさ)

オバチャンは、監視癖と人をからかう癖がありました。そして、その日に一緒に仕事を組む相手によって、態度もやり方も変えていました。きちんと仕事をこなす細かな人と組む時は丁寧に、若い新人と組む時はいいかげんに、という風に。

実際オバチャンは、「今日はあの人とやるからちゃんとやらなくちゃ」とか、「今日の相棒はあの人だから、なんでもいいや」とよく言っていました。

そういうのを見聞きしていたわたしは、なんだか凄く嫌な気分だったのですね。「このオバチャン、監視癖はあるわ人をからかう癖はあるわ、その時々で仕事の仕方を変えるわ、なーんか嫌」と。

その人と一緒に仕事を組むのが、もう嫌で嫌でたまらなかったのです。

でも、でもですよ、ある日、わたしは突然ハッと気がついたのです。オバチャンと一緒に仕事をする時、わたしはいつもよりいいかげんにやっている、と……。

わたしもまたオバチャンに対し、「今日はあのオバチャンが相手だから、なんでもいいや、テキトーにやってれば」と思っていた。つまり、大嫌いなオバチャンと同じようにしていた、というわけです。

それまでわたしは自分のことを、人の選り好みなんかしないで、仕事は仕事でいつ何時もきっちりやる、出来た人間だと思っていました。でも実際は真逆でした。だから上記のことに気がついた時、かなりの衝撃を受けました。

で、そのことに気がついてから、オバチャンの監視癖やからかう癖が、ぜんぜん気にならなくなりました。よって、人間関係が楽になりました。

分かるかしらん。これが投影です。自分が認めたくない部分を、相手を通して見ているのですね。で、「わたしはあの人とは違いますから」とまで思っている。ああ、自分で書いてて耳が痛い。

あなたにも多分ありますよ。認めたくないだろうけど、あります。

そうぞ、たまにはご自分を客観視してですね、ご自分を正しく知って、より良い人間関係がをお築き下さい。