喪失の悲しみが癒えないあなたへ
こんにちは♪本当の自分を取り戻す! こころの相談室「道」前川うづきです。
私事ですが、つい先日、愛犬を亡くしたのですね。この喪失感は本当に耐えがたく、今はまだ思い出話もできないくらいに打ちひしがれております。
で、そんななか、馴染みのトリマーさんに最期のご挨拶に行ったのですね。愛犬もわたしも大好きなその方は、ひとり自宅でドッグサロンを経営していらっしゃいます。
「30分くらいお時間をいただいて、りーちゃんの最期の時のことをご報告させてもらおう」と思っていたのですが、いざトリマーさん宅に着いたら、それからなんと4時間もお喋りしていました。
泣いたり笑ったり、打ち明け話のようになったりしながら、もう本当にこのトリマーさんには感謝感謝でね。わたしが満足するまで話させて下さったのです。
そしたらね、それからが凄かったのです。
わたしは彼女に話したことでかなり落ち着いて、遺品の整理や日々の家事がこなせました。「ああ、ありがたいなあ。話を聞いてもらうって凄いことだなあ。感情の解放って大事だよなあ」と思ったのですね。
一方、夕方に帰宅した夫は、わたしとは比べものにならない程意気消沈しているのですね。愛犬の写真をプリントアウトしてもらうお願いをしていたのですが、「まだ出来ない。つらい」と言ってやってくれないのですよ。
わたしはまた思いました、「ああ、オットは誰にも話してないものね」と。男性と女性の違いもあると思うのですが、やはりグリーフケア(喪失ケア)が大事なんだよなあ、と身を持って実感したのです。
溢れ出る感情をなんら制限せずに話すことは、本当に大事なこと。
例えば小さい時、悲しんでいる時に「泣くな」と言われて我慢することを覚えた子供は、大人になってから鬱になりやすい。
怒った時に「お姉ちゃんなんだから、そんなにすぐ怒らないの!」と言われて我慢することを覚えた子供は、大人になってからキレやすい人になる。
反対に悲しむことを許されたコは、立ち上がるのが早い。
怒るのを許されたコは、落ち着きを取り戻すのが早い。
感情を感じるままに感じる、表現するということは、まさに人生を左右する大きなことなのです。
人でも動物でも、あるいは内緒の恋でもね、喪失の悲しみから立ち直っていない実感のある方は、どうぞ誰か信頼のおける人やカウンセラーにお話し下さい。そしてまた、一歩一歩前に進んでいきましょう。