その精神薬、効いていると思っているのですか?
こんにちは♪傾聴カウンセリング&ヒプノセラピー「道」前川うづきです。
あなたが飲んでいるその薬(例えば抗うつ剤)、本当に「効いている」のでしょうか?
……というお話をするために、今から別のお話をします。
2002年、「ニューイングランドジャーナルオブメディスン」に発表されたベイラー医科大学の研究は大変に評価されました。
筆頭著者であるブルース・モーズリー博士はある時、重度の消耗性膝痛の手術をする患者さんを、3つのグループに分けます。
①痛んだ膝の軟骨を削るグループ
②膝関節を洗浄し、炎症反応を引き起こすと考えられる物質を除去するグループ
③①や②のような標準的な手術をする時と全く同じように、切開を行い洗浄をする時の音まで再現するという、全くもって「偽の」手術(要するに軟骨を削ったり物質除去をしていない)をするグループ
その結果は衝撃的でした。
もちろん、手術を受けた患者さんの症状は改善しました。しかし、偽手術をしたグループの患者さんも、①と②のグループの患者さんと同じ程度の治療効果がありました。
この、プラシーボ効果を得た患者さんたちはテレビでも取り上げられ、「手術」前には不可能だったバスケットボールやバスへの乗降をしている姿が放映されました。
「ええ⁉︎ すごーい」そう思いますよね? この手術を受けた患者さんのティム・ペレスさんは、自分が偽手術を受けたことを2年間全く知りませんでした。今では杖なしで歩けるペレスさん、後にこう話しています。
「この世界では、できると考えたことは何でも可能なんです。あなたの心だって、奇跡を起こすことができるんです」。
そう! 心もです!
次回に続きますね。