ためになる雑談。〜潜在意識の特徴を使って夢を叶える〜

こんにちは♪あなたがあなたらしく光り輝けるよう応援し続ける、こころのカウンセリングルーム「あなたの道」前川です。みなさん、いかがお過ごしですか?

さて、ちょっとためになる雑談をします。

もうずうっと前のことですけれど、私は、B型支援事業所で職業指導員を務めていたことがあったのですね。(B型云々って何? と仰る方は、調べてみて下さい)

で、ある日、そこにひとりの女性が通所することになりました。当時、彼女は20代後半だったかな? 精神的なハンデと、視野狭窄がありました。

その事業所では当時、みんなに縫い物を教えていました。視野狭窄がある彼女ですから、ちょっと聞いてみたのです、「縫い物、やっみますか? 目が疲れるといけないので、無理してやる必要はないんですけれど」って。

そうしたら、「やってみたいです」と仰ったのです。私はその時、「ああ、みんなもやっているから私もやってみたい、っていう感覚なのかな」って思ったんですね。

で、彼女のご希望通り教えることになりました。まずは直線縫いから。ところが、それは想像以上に大変なことでした。彼女、針をどこに刺し、どこから出していいのか分からなかったのです。自由にやらせてみると、もうガッチャガチャになって、とてもじゃないけれど直線とはほど遠い仕上がりになってしまう。

なので、付きっきりで指導することにしました。「○さん、今、ここに針を刺したよね。そしたら、そのすぐ隣りに針を刺してみて。すぐ隣り。すぐ隣りだよ」って。

でね、本当に大変だったものですから、途中で何回も彼女の意思を確認したんですね、「○さん、無理して覚えなくてもいいんだよ。別の作業やってみる?」って。

でもその度に、彼女ははにかみながら、しかしはっきりとこう言いました。「いいえ、覚えたいんです」って。

私も徐々に気合いが入っていきました。これだけやってもやってもガチャガチャになってしまうのに、それでも彼女は諦めない。本気さが伝わってきました。やっぱり「本気」って伝わるんですよね。

もう、何回言ったことでしょう、「今、ここに針を刺したんだから、すぐ隣りから針を出す。すぐ隣り、すぐ隣りだよ、すぐ隣り」私の感覚では、5000回言いました。

そんな、彼女の特訓が毎日毎日毎日毎日続いた、ある日のこと……

(つづく)